気候変動に関するCOP29が2024年11月11日より開幕
2024.11.10
第29回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP29)が、2024年11月11日から22日の日程で、アゼルバイジャンのバクーで開催されます。
主な注目点としては、初回の隔年透明性報告書(BTR)の提出期限が2024年12月31日に迫る中で各国がどのような対応を行うかや、2025年以降の新たな資数値目標である新規合同気候資金数値目標(NCQG)の策定、適応に関する世界全体の目標(GGA)に関する具体的な評価手法等の議論の進展などが挙げられます。
プラネタリーヘルスの観点からも、今回のCOPは要注目といえます。2024年10月22日には、WHOとCOP29議長国であるアゼルバイジャンによって、会期中に計画されている健康イニシアティブに関する情報が提供されました。また、WHOからは気候変動と健康に関する報告書である「Health Is The Argument For The Climate Action」も公表されています。
会期中には、「COP29ヘルスパビリオン」の設置など、これまで以上に健康問題に焦点を当てた取り組みが予定されています。また、11月18日はCOP29 Health Dayであり、気候変動が人々の健康に与える影響について、世界各国の専門家による議論が行われることが予定されています。
プラネタリーヘルスの観点から見ても、今回のCOPは気候変動対策と人類の健康を包括的に捉える新たな国際的枠組みの構築に向けた重要な一歩となるものといえるでしょう。