生物多様性に関するCOP16が2024年11月2日に閉幕
2024.11.08
コロンビアのカリで開催された国連生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)が2024年10月21から11月2日にかけて行われました。
2022年12月に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の採択後、初めての締約国会議となった今回の会合では、生物の遺伝資源のデジタル配列情報の利用から得られる利益を配分するための「カリ基金」の設立が合意されました。また、先住民および地域社会の参画に関する補助機関の設置も決定されました。
しかし、生物多様性保全のための資金確保や、枠組みの進捗状況を確認するための仕組みなど、重要な議題については交渉が難航し、会期を1日伸ばして審議を行いました。会場を離れる参加国が相次いで会議の成立要件を満たさなくなったため会議は中断となり、上記の各課題は合意に至らず継続審議となる異例の閉幕を迎える結果となりました。
次回の締結国会議(COP17)は、アルメニアで開催される模様です。