熱中症の緊急搬送数や最高気温など、記録更新が相次ぐ
2025.08.08
総務省消防庁は7月23日、今年の6月における全国の熱中症による救急搬送状況を公表しました。これによると、全国における熱中症による救急搬送人員は17,229人に達し、昨年(7,275人)やこれまでで突出して多かった令和4年度(15,969人)を上回り、過去最多の搬送人員となりました。今年の6月は、気象庁が統計を開始した明治31年以降、最も高い月平均気温を記録しており、非常に厳しい暑さが記録的な搬送数に繋がった可能性があるとしています。7月以降の速報値も、毎週5,000人~10,000人と高い水準で推移しています。
また、気象庁によれば、今年の7月の月平均気温は、明治31年以降の7月として最も高くなりました。8月に入っても各地で40度を超えるような猛暑日を記録しており、8月5日には群馬県伊勢崎市で気温が41.8度と、国内観測史上最高気温を更新しました。同日は、全国14地点で40度以上を記録し、これも史上最多記録となりました。
このような状況は、以前のニュース記事で伝えたように、プラネタリーヘルスの視点からも憂慮すべきものといえます。健康リスクをより詳細に把握して、適応策と緩和策の両輪で対応することがますます重要になっているといえます。