ジョンズ・ホプキンズ大学とUNDPがプラネタリーヘルス協力センター設立のための覚書を締結
2025.07.09
2025年6月16日、国連開発計画(UNDP)とジョンズ・ホプキンス大学プラネタリーヘルス研究所(JHIPH)は、覚書を締結し、「プラネタリーヘルス協力センター」を設立することを発表しました。
地球が直面する気候変動、大気汚染、生物多様性の損失という3つの地球的危機(Triple Planetary Crisis)を始めとした複雑な課題に対して、プラネタリーヘルスの視点から統合的な解決策を提供することを目的としています。具体的には、80カ国以上に展開するプラネタリーヘルス・アライアンスの最先端研究とアドボカシーをUNDPの世界170カ国における現場のネットワークに結びつけ、革新的な取り組みを推進する予定です。また、同センターでは、持続可能な開発目標(SDGs)の加速、国連事務総長の共通アジェンダ、未来サミット、2030年以降のアジェンダなど、国際的な枠組みにおいてプラネタリーヘルスのアプローチを活用し、健康と福祉、民主的ガバナンス、気候と災害へのレジリエンスを重点分野として活動を展開する予定です。
この協力センターの設立により、プラネタリーヘルス分野において、科学的エビデンスに基づいた政策提言と現場での実装が一体的に進められることが期待されます。特に、UNDPの地域・国別事務所とプラネタリーヘルスアライアンスの地域ハブとの連携が強化されることで、地域レベルでの具体的なソリューションの実装が加速されることが期待され、今後の活動に注目です。