国交省、第1号のTSUNAG認定を発表
2025.04.06
国土交通省は、2025年3月18日、優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)の第1号として14件の緑地確保計画を認定しました。TSUNAGは、2024年11月に施行された改正都市緑地法に基づき創設され、企業等による良質な緑地確保の取組を、気候変動対策・生物多様性の確保・ウェルビーイングの向上といった観点から、国土交通大臣が評価・認定する仕組みであり、緑地の量的拡大のみならず、質的向上の促進も目的とした制度です。
認定ランクは三つ星(★★★)から一つ星(★)の3段階に分かれており、認定された計画は、大型の都市開発事業から学園都市、クリニックまで多岐にわたります。なお、認定に伴い、各計画の気候変動対策・生物多様性の確保・Well-beingの向上の3つの領域の点数比率が公開されていますが、全体として、生物多様性の確保 及びWell-beingの向上の比率が高く、気候変動対策の比率が低いことが指摘されています。
上記の領域にWell-beingの向上が含まれているように、都市緑地の整備・活用は、人間の健康にも密接に関連しており、WHOからも関連したレポートが公表されています。プラネタリーヘルスの観点からも意義がある制度といえることから、今後の認定数の推移などに注目です。