世界の平均気温が初めて「1.5度の閾値」を超過
2025.01.30
2025年1月16日、EUの気象情報機関であるコペルニクス気候変動サービス(The Copernicus Climate Change Service)は、2024年の世界平均気温が観測史上最高を記録し、パリ協定で定められた重要な基準値である産業革命前比1.5℃を初めて超えたことを明らかにしました。具体的には、2024年の平均気温は、産業革命以前(1850年-1900年)と比較して1.60℃上昇し、前年の記録(2023年)をさらに0.12℃上回ったとのことです。
日本においても同様の発表がなされました。気象庁が2024年12月25日に発表した「2024年(令和6年)の天候のまとめ(速報)」では、日本の年平均気温と日本近海の年平均海面水温の両方が、それまでの最高記録だった2023年の値を大幅に更新し、統計開始以来の最高値を記録する見通しとなっています。
本サイトでもお伝えしていますが、温暖化を含む気候変動は、人類の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があり、熱中症や感染症の増加、自然災害による健康被害など、その影響は多岐にわたります。2025年の気温動向も含め、継続的な監視と対策が急務となっているといえます。